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『Links』 第25話 ―想いは繋がる―

【登場人物】

〇リィ・ティアス(♀)

〇レイジス・アルヴィエル(♂)

〇ゼノン・ランディール(♂)

〇アリス・ポルテ(♀)

〇エストリア・シーラー(♀)

〇サネル・ランバート(♂)

〇ココレット・フランチェスカ(♀)

〇オズィギス(♂)

〇ケルベロス(♂)

 

―――――――――――――――――
【役配分】

(♀)リィ
(♂)レイジス + 人間A + ラインA
(♂)ゼノン + 人間B + ラインB
(♀)アリス + ココレット
(♀)エストリア + シェリル
(♂)オズィギス + ラインD
(♂)サネル
(♂)ケルベロス + ラインC


計 ♂5 ♀3

 

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【用語】

ライン:つまるところ怪物。モンスター。おとぎ話、伝説と呼ばれた生物のことを指す。
    現在、そのラインが世界各国に出没し、人間に害を与えている。
    イントネーションはフルーツの「パイン」と同じ。

魔鉱石:特殊なエネルギーを含んだ鉱物。この世界では照明器具の光や暖房 器具の熱などを作るために、この石を埋め込み、
    その力を媒介としている。
    また、魔鉱石の純度によっては強大な力を含んでいるが、扱うには体にとてつもなく負荷がかかる。

 

――――――――――――――――
【シーン1】


   (オズィギスの塔、最上階。薄暗い広間でただ一人、オズィギスは玉座の様な椅子に座っている。)


   (以下、オズィギスの夢の中)


人間A:バフォメット様、バフォメット様。どうか我らを御救い下さい。


オズィギス:遥か昔……我らラインと人間は共に生きていた。


人間B:我らが神バフォメット様、どうかその御声(みこえ)をお聞かせください。


オズィギス:我らラインは、時には人や土地の守護者として、時には自然を操る精霊として各々の役割を担っていた。
     私は……バフォメットはその強大な力を持つ故に、人間に神として崇められていた。
     しかし、時を経るにつれ、人とラインとの関係は少しづつ変わっていった。


人間A:川が氾濫した! 多くの人が死んでしまった!


人間B:こっちは干害だ! せっかく育てた作物が全滅だ!


人間B:なんでこんなことに……。そうだ! あいつだ! あいつを探し出せ!


人間A:奴は神なんかじゃない! 奴は――悪魔だ!!!


人間B:奴を殺せ! 我々の土地から追い出せ!


オズィギス:人間とはつくづく勝手な生き物だ。自分勝手で、愚かで、脆い。
     ……いや、それはラインも同じか。


ラインA:力の無い人間が世界を支配しているのはおかしい! 支配するに相応しいのは我らラインだ!


ラインB:人間を滅ぼせ! 力を見せつけろ!


   (間・3秒)


ラインA:なんだあの武器は!? まるで歯が立たない!


ラインB:人間はこんなにも強いのか!?


ラインA:助けてくれ! オズィギス!


ラインB:オズィギス殿!


   (間・5秒。オズィギス目覚める)


オズィギス:あぁ、懐かしい夢だ……。


   (間・3秒)


オズィギス:世界は弱者で溢れている。
     自分一人では何も出来ず、群れる事でしか己を主張出来ぬ愚かな存在。
     (間)世界は弱者で溢れている。
     弱者程、数に頼り、他を圧倒する。
     孤独な強者は数に敗れ、弱者が作る規則と思想を強制させられる。
      

オズィギス:……下らない。私から言わせれば、敗れた強者も弱者に過ぎん。


オズィギス:世界は弱者で溢れている。
     数だけの無能な人間どもも、人間ごときに負ける図体だけのラインも、私にとっては皆、弱者。
     どちらも世界を支配するには能わない。
     支配するに相応しいのは真の強さを持つ者のみ。


オズィギス:私は誰にも負けぬ。私ならば一人で生きていける。
     そう。私こそがこの世界を支配するに相応しいのだ。
     私の世界に弱者はいらぬ。強者のみが生きることを許される桃源郷……。
     誰にも脅かされることのない永劫不滅の世界を今、私の手で作り出してやろう。


ケルベロス:オズィギス様。


オズィギス:……どうした。


ケルベロス:例の子供たちが領内に現れたそうです。


オズィギス:そうか。……ならば手始めに私に楯突く愚か者共に制裁を……弱者の希望を打ち砕いてやるとしよう。

 

 

 

―――――――――――――――――――――――
【シーン2】


   (間・5秒。オズィギスの塔敷地内にて。塔までの道は彼の支配下のラインで埋め尽くされている。)


リィ:ここが……オズィギスの塔。


レイジス:これ……全部ラインか?


エストリア:うっひゃー、うじゃうじゃいるよー。


アリス:それにしても少し様子が変です。みんな、生気がないというか……。


ゼノン:動きも覚束ない。……まるでゾンビだな。操られてんのか?


アリス:……分かりません。


ゼノン:まあなんであれ、オズィギスの野郎をぶっ倒すためにはあの中を掻い潜らなきゃなんねえ訳だ。


レイジス:そうだな! これ以上あいつの好きにさせてたまるかっての!


リィ:皆、準備はいい!?


エストリア:おー!


オズィギス:ほう、随分威勢がいいな。


レイジス:っ!?


オズィギス:……それで、誰を倒すつもりかね?


リィ:オズィギス……!!!


ゼノン:早々にボスのお出ましか。


オズィギス:待ち侘びたぞ、レイジス君。やっと私と共に来てくれる覚悟をしてくれたのだな。


レイジス:だ、誰が――


オズィギス:そうだな。君がどうしてもと言うなら君のお友達も生かしてあげよう。
     ただし、逆らわないように何も考えられないようにさせてもらうがね。
     どうかね、ん?


   (間・3秒)


レイジス:俺は……。


オズィギス:何か言いたい事があるなら言い給え。聞いてやろう。


レイジス:俺はアンタの仲間になんかならない。


オズィギス:ほう? ならば君の大事なお友達と共に死ぬつもりかね?


レイジス:死ぬつもりもない! リィたちも! 人間もラインも皆、アンタに殺させない!


リィ:そーゆーこと。オズィギス、覚悟はいい!?(魔鉱石の指輪を嵌めた手を翳す)


ゼノン:へっ、わざわざ塔に上る手間が省けたな。ここでぶっ倒してやるよ。


オズィギス:くくっ、やはりそうなるか。


ゼノン:すかしやがって! ――おらぁあああああ!!!(オズィギスに向けて剣を一閃)


エストリア:ゼノン! 追撃いくよ! ――たぁああああぁあ!!!


   (ゼノン、エストリアの攻撃はオズィギスの命中せず、空を割く)


オズィギス:くくっ! ――何かやったか?


ゼノン:なっ!? 攻撃が――


エストリア:当たらない!? ど、どうして!?


オズィギス:無駄だ。これは幻影。本物の私は塔の中にいる。
     ……まぁ、幻影で良ければ君たちの気が済むまで攻撃してもらっても構わないがね。      


レイジス:こそこそ隠れやがって!


オズィギス:どうとでも思うがいい。それにしても残念だよレイジス君。
     本当に――残念だ!!!(指を弾く)


   (オズィギスが指を弾いた途端、一瞬にして彼の配下のラインたちがリィたちに注目し、敵意をむき出しにする)


ラインC:ゥギ……ガァアァアアア!!!


ラインD:ブシュッ、ブシュルルルル……!!!


エストリア:え……な、なにこれ……。


アリス:これは……。


オズィギス:私の自慢の駒たちさ。元々はラインだったが、少々中身を弄らせてもらった。……私の力を流し込んで、ね。
     おかげで殆どが理性を無くし、獣同然に成り下がってしまったが、駒としては優秀だぞ?


アリス:……酷い。


オズィギス:私を殺したくば塔の最上階まで上がってくると良い。
     最も、それまで生きていればの話だがね。


リィ:ちょ、ちょっと! 待ちなさいよ!!!


オズィギス:君たちの絆とやらがどこまで通じるか私に見せておくれ。では、さらばだ。塔の中でまた会おう。(幻影消える)


レイジス:消えた……。絶対に……絶対にたどり着いてやるからな、オズィギス!!!


ゼノン:それよりこのラインたちをどうにかしねぇとな。


ラインC:ギシャァアァアアァ!!!


アリス:……話が通じる相手では無さそうですね。


レイジス:どうする、リィ?


リィ:決まってる。突破するわよ!


アリス:一気に塔の入り口に向かった方がこちらの消耗も少なくて済みそうですね。


ゼノン:周りの雑魚に構うなってことだな。おっしゃあ! やってやんよ!


アリス:先頭は私が引き受けます!


リィ:……いけるの、アリス?


アリス:考えてる暇は無さそうですしね。私の本気、見ててくださいね。


ラインC:ガァアァアアァ!!!


アリス:水霊の名のもとに! 集え水よ! 激流となって全てを洗い流せ! 「累津波(かさねつなみ)」!!!


   (巨大な水流が眼前のラインたちを押し流す)


ラインC:グ……ギャァァァアアァ!!?


レイジス:すっげぇ……! あんなにいたラインが一瞬で……。


アリス:気を付けてください! まだ来ますよ!


ラインD:ゥオオォオオオォオオ!!!


ゼノン:なるほどな、数でごり押しって訳かよ。


アリス:皆さん、走って!!!


ラインD:敵ィイイイ……コ、ココ殺スススス!!!


   (ラインの鋭い爪はアリスの肩を掠める)


アリス:きゃぁっ!?


リィ:アリス!!!


アリス:これくらいの傷……全然平気です! 皆は私の後ろにいて下さい!
   うかつに前に出ると、巻き込まれますよ!
   大渦よ、全てを呑み込め! たぁあぁああああああああ!!!


   (水の技で攻撃するが、怯みもせずに襲い掛かろうとするライン)


ラインD:キシャァァアア!!!


アリス:くっ、しぶとい……!


レイジス:アリス! 上だ!(鳥型のライン、上空からアリスに奇襲をかける)


ラインC:キェェエエェエ!!!


アリス:え――


エストリア:飛んでけぇえええ!!!


ラインC:グゲェエ!!?


リィ:ナイスフォロー、エスト!


エストリア:へっへん! サポートは任せてよ! さーて、どんどんいっちゃうんだから!


ラインD:ウォオオォオオン!!(ライン、ゼノンに襲い掛かる)


ゼノン:痛っ――てぇなクソ野郎!!! 雑魚は引っ込んでろ!!!


エストリア:大丈夫? やさぐれ王子。


ゼノン:黙って戦いに集中しろ、このお転婆幼女。


リィ:皆伏せて!!! 雷(いかづち)の鎖!!!(電流がラインたちに絡み付き、動きを止める)


ラインC:ギェアァァアアァアア……。


ゼノン:おぉ! 電気ビリビリ、派手にやるねぇ。


リィ:あたしだって負けてらんないしね。
  行くわよ第二撃! 炎の礫! てっ――やぁああああ!!!!


レイジス:さらにもう一発! おらぁあああ!!!


アリス:まだまだ行きますよ!


エストリア:こんなところで死ねないんだから!


ゼノン:年長者がへばってる訳にもいかねぇよな。あーらよっと!!!


   (間・3秒)


ラインD:グゥウウゥウウ……。


エストリア:ちょっとまだ出てくるの!? もー、一体どれだけいるのよー!


レイジス:……こんなところで時間取られてる場合じゃないのに。


ケルベロス:止まれ。


レイジス:お前は……?


ケルベロス:我の事などどうでもよかろう。
     オズィギス様から貴様らを始末せよと仰せられている。


エストリア:やっぱ、簡単に通してくれる訳じゃないよね。


ケルベロス:貴様らの力、見せてもらった。
     たいした突破力だ。だが、今こうして歩みを止められたら、後は耐久戦となる。
     果たしてその人数で持ちこたえられるかな?


ゼノン:知った事聞くんじゃねえよ。


レイジス:アンタを倒して前に進むんだ!


ケルベロス:言ってくれる……小僧風情が!!!


リィ:先手必勝! アリス!!!


アリス:はい! ――水よ凍れ!


リィ&アリス:氷柱(つらら)の風!!!


ケルベロス:このような児戯、取るに足らん!!!(手で振り払い氷で出来た矢を消し去る)


リィ:まだまだ! アリス、足場を作るわ! ――土よ!


アリス:これでどうです! ――集え、「滝落とし」!!!(土の足場に乗り、巨大な水流をケルベロスに向けてぶつける)


ケルベロス:くっ……。


レイジス:俺たちも行こう、ゼノン!


ゼノン:あぁ!


エストリア:あたしもやっちゃうよー!


ケルベロス:相手の力量も計れぬ小僧共が……。
     我を――なめるなぁああああああ!!!!(咆哮で吹き飛ばす)


エストリア:ふぎゃっ!?


リィ:み、耳が……。


ケルベロス:ふぅうううぅ……。人を馬鹿にするのも大概にしろ。
     苦しまずに殺してやろうと思ったが……もう良い、貴様らには最大の地獄を味わせてやろう。


レイジス:……やっぱり一筋縄ではいかないみたいだな。


アリス:あの咆哮……まさか。


エストリア:何か知ってるのアリス?


アリス:えぇ。気を付けてください、彼は――


ケルベロス:無駄話をするとは余程余裕と見える! そらっ!!!


   (ケルベロスは鋭い爪でアリスに襲い掛かるが、ゼノンが割って入り攻撃を防ぐ)


ゼノン:うらぁああぁああ!!!


ケルベロス:我の攻撃を防ぐか、その力……「壊れた時計」と同じ波動を感じる。


ゼノン:なんだ、即バレかよ。


ケルベロス:「壊れた時計」なぞ、今の我らには雑魚同然! ここで死ぬが良い!!!


ゼノン:雑魚で結構! こっちは――


レイジス:大事なもん抱えてるんだ! 


アリス:こんなところで――


リィ:倒れるわけにはいかないのよ!


エストリア:覚悟しろー!


ケルベロス:……いいだろう、そこまで言うのであれば通らせてやろう。
     ただし、塔の門ではなく冥府の門だがな! さぁ、貴様らの力、我に――


   (突如、入口方面からサネルの軍がラインを次々に弾き飛ばしていく)


サネル:はぁああぁああああああ!!!


ラインD:ぎゃぁあああああ!!?


ケルベロス:何事だ!?


サネル:オズィギスに組する者共よ!!!
   我はゴアス帝国軍総司令官サネル・ランバート!
   勇気ある英雄たちの加勢に馳せ参じた!!!
   ここから先はゴアス軍ならびにラインの混合軍が相手をする!!!


ココレット:皆さん、ここは私たちに任せて先に行って下さい!


リィ:さ、サネルおじさん!? それにココさんまで……。


サネル:へっ、お前らの活躍振りを見て、こいつらがどうしても力になりたいってよ。
   いや、ゴアスの兵士だけじゃねえ。ラインの奴らもこの戦いに加わってんだぜ。 
   ……全く、テメェらも俺に一言言ってくれりゃいいのによ。


リィ:す、すみません。


サネル:謝るのは生きて帰ってからにするんだな。


ココレット:さあ皆さん、早く。


リィ:……でも。


サネル:若いオメェらが気張ってんのに年寄りの俺らが城に引き籠ってる訳にはいかねぇだろ?


ココレット:そういう事です。大丈夫ですよ、私たちだって戦いの中で生きてきた人間なのですから。


リィ:……ありがとうございます。サネルおじさん、ココさん。


エストリア:ココ! こんなところで死んじゃダメだからね!


ココレット:世話のかかる子を残して先に逝けませんよ。
    エスト、しっかり皆さんを守ってあげて下さい。


エストリア:……うん! 行こう皆!


レイジス:あぁ!

 

 

 

―――――――――――――――――――
【シーン3】


   (間・3秒)


サネル:案外すんなり通してくれるんだな。


ケルベロス:……どうせ向かえる末路は同じだ。それより、人間ごときが我に敵うと本気で思っているのか。


ココレット:人間だけじゃない。人間とライン。今や種族の垣根の越え、貴方たちと戦っているのです。
     それに……貴方は私たちの絆の力を侮り過ぎています。
     たとえどんな苦境に立たされようとしても、望む未来があるのならば、必ず立ち上がるのです!


ケルベロス:絆の力だと? ふん、下らん。


ココレット:試してみますか?


ケルベロス:いいだろう。貴様らの言う絆の力なぞ、このケルベロスが打ち破ってくれる!!!
     ――うぉおおぉおおお!!!


ココレット:近づけさせません!!!(ケルベロスの突進を銃で迎え撃つ)


ケルベロス:くっ! これは……銃か。先ほどの小娘を使っていたな。
     小賢しい武器を使うな、人間は。


ココレット:小賢しくて構いません。私たちは私たちの望む未来のために戦っているのですから。
     なんとでも言ってください。――はぁああああぁあ!!!


ケルベロス:何度も同じ手を喰らうか!!!


ココレット:くっ、速い!!!


ケルベロス:くはは! 銃撃を突破されたぞ! どうする女!


サネル:なら、こうするんだよ!!! おらぁああ!!!


   (サネル、ケルベロスとココレットの間に割って入り、剣の一撃を与える)


ケルベロス:ぐぉ……。


サネル:俺たちはなぁ、一人一人が弱くても、それを補って生きてるんだよ!


ケルベロス:人間風情がぁ……。


サネル:そう思っている内はアンタもまだまだ変われねえよ。


ココレット:……うん?


サネル:どうした、ココ。


ココレット:……隠れてないで出てきたらどうですか?


ケルベロス:っ!? 後ろか!?


   (ケルベロスの背後から、「壊れた時計」シェリルが斬りかかる)


シェリル:あっちゃー、バレてもうたか。カッコよく登場したかったんやけどなぁ。


ケルベロス:人間の次は「壊れた時計」か。……それにしても、闇討ちとはいい趣味を持っているな小娘。


シェリル:そりゃドーモ。


ココレット:シェリーたちも来ていたのですね。


シェリル:まーなー。


サネル:なんだこの嬢ちゃんは?


ココレット:私の友人です。……今は「壊れた時計」の一員ですが。


シェリル:どーもー、「壊れた時計」のシェリーでーす。


サネル:俺の事は知ってるんだろう?


シェリル:組織の情報網であんな事からこんな事までバッチリやで。


サネル:……敵意は無いんだな?


シェリル:ん。ウチらもオズィギスに用があるからな。


サネル:なら共闘関係って事だな。よろしくな、シェリー。


シェリル:ほーい、よろしくー。


ケルベロス:……ふん。「壊れた時計」とは言え、所詮一人、
      しかも女が増えたところで我と張り合おうなぞと思わないことだな!


シェリル:はーい出ましたー! 差別発言きましたー! そんなん言う奴はすぐやられるんやでー!


ケルベロス:口の減らない小娘め。ならば私の力を目にし絶望するがいい!
      ウガァアァアァアアァ!!!


   (ケルベロス、人間の姿から三つ首の大犬に変化する)


ココレット:……これは。


サネル:冥府の番犬、ケルベロス……。なるほど、オズィギスを守る犬っころって事か。
    お似合いじゃねえか。


ケルベロス:ただの犬と思うなよ! ここに来たことを後悔させてくれる!!!
      ガァアァァアァア!!!


   (ケルベロス突進。サネルは大剣で防ごうとするが壁に潰されてしまう)


サネル:ぐぉあっ!!?


ココレット:総司令官!!!


サネル:後悔……だと……? テメェらに怯えて城に閉じこもってる方が……よっぽど後悔してるだろうよ!


   (顔面を肘内し、大剣を振り下ろす)


ケルベロス:なに!? ぐぅう!!!


ココレット:追撃します! はぁあああああ!!!(銃撃)


シェリル:もういっちょ! てやぁああ!!!


ケルベロス:ぐぬぅ、小賢しい……! 小賢しいぞ!!!


サネル:うぐっ!? ――ってぇ……。聞けワンころ。テメェがゴミみたいに思ってる人間の力、見せてやるよ……。


ココレット:総司令官、無茶し過ぎです!


サネル:今が無茶のしどころだろうが!!! 気張れ、ココレット!!!


ココレット:……そうですね。分かりました! 私もこの身を賭けて全力でサポートします!


シェリル:なんや格好いいな、おっちゃん。


サネル:あんたも「壊れた時計」の力、見せてくれんだろ?


シェリル:へへ、当たり前や。


ケルベロス:殺してやる殺してやる殺してやる! 私に刃向う者は! オズィギス様に刃向う者は皆!
      一人残らず粉砕してくれる!!!


サネル:来るぞ!!!


ケルベロス:ガァアアァアアアアァア!!!!!!

 


to be continued...

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